プログラム・ノート
この詩は祝婚歌である。前半は娘・大和撫子を祝ほぎ、後半は娘の嫁ぐアイルランド男子を祝ほぐ。やがてそれらはいずれも婚礼の「狂喜乱舞」=「人間賛歌」に打ち上がっていく。
私の音楽は詩の言葉そのもの、そしてその背後に潜んでいる情感・情念に自由に想像力を拡げ、「生の悦び⇔エロス」を高らかに歌い上げようとしたものである。
前半後半それぞれの最初の段落には日本の花のラテン語名、アイルランドの習俗の英語名などが日本語と交互に配されていて、それが大いに印象的・刺激的であったことを記しておきたい。
昨年のテキスト(新井高子作)に続き、今回のテキストもなかなかに「手強い」もので、それが演奏の「手強さ」に繋がっているかもしれない。
新実徳英 記

