第2日は<素数は踊る>(ティンパニとオルガンの協奏曲)、13時に録音開始なれど14時になってもホールトーンとバランスが策定できない。ティンパニが鳴り過ぎてオルガン用のマイクに音が回ってしまうのだ。そこでこのウィーンホールの残響調節装置が威力を発揮した。
客席の天井に12ブロック、各ブロックに4×7=27の50cmくらいの吸音材の棒が出し入れできるようになっている。ステージに一番近いブロックの棒を27本下ろしてもらう。なんと見事にティンパニとオルガンがクリアに響き合う録音が取れるようになった。
が、難曲ゆえにこの日は23ページのスコアの10ページまででタイムアウト。
第3日は10時に録音開始。演奏者が拍を失わないために、僕がティンパニ群とオルガンの間に立ってメトロノーム代わりの指揮。それも功を奏したのか、録音は16時40分に終了。ほぼ目標通り、めでたしめでたしである❗
新実徳英打楽器作品集(仮題)の録音、<荒地 Ⅰ.~Ⅴ.>―打楽器とピアノのために(昨夏に録音済み)、<風神・雷神>(大太鼓版)と<素数は踊る>―ティンパニとオルガンのために(今回)、計6日間かけて充実した録音出来上がり❗
打楽器の上野信一さん、ピアノの中川俊郎(としお)さん、オルガンの大平健介さん、皆さんの素晴らしい奮闘・努力に心より感動し感謝する次第です。作曲家冥利に尽きる時間をいただきました。さらにCDの出来上がりという大きな楽しみが待っています。
