<戦争と愛をうたう>顛末記


10月5日6日、「二回目」の初演。
関西合唱団、指揮山本惠造、ピアノ門万沙子 於いずみホール
昨年、関西合唱団委嘱作品<戦争と愛のバラード>が初演された。
1) きっと いつか ヴェラ・ブリテン 原詩
2) 戦争の四年目 へルマン・ヘッセ 原詩
3) 戦争 ジャック・プレヴェール 原詩
訳詞はいずれも角田英一こと新実徳英。
英・独・仏の詩を歌いやすい形に訳して、曲もまんざらではない出来栄え。「よしよし」とほくそ笑んでいたら、好事魔多し❗1)と3)は著作権が残っていて、少なからぬ使用料を徴収された由。出版も不可とのこと。参った。
そこで1)の作詞を試みたが、いまいちの出来で諦め、栗原寛さんにお願いした。佳い仕事をして下さった。曲先行、詩後付けである。
さて3)は竹内浩三詩集に何かピタリと嵌まる詩があったような気がして探してみた。おお、あった❗メロディー・ラインに多少手を入れれば🆗。<帰還>である。
さて、タイトルが同じでは今後なにかと混乱するに違いないので<戦争と愛をうたう>と変えることにした。
という次第で、関西合唱団の皆さまには二回目の初演をしていただくことになった。
もう一つ、別な二回目の意味があるのです。この新曲集の初演を呼びかけたところ、[豊中混声合唱団=西岡茂樹]が手を上げて下さった。こちらは7月6日が演奏会。その3ヶ月あとが関西合唱団。つまり二回目の初演というわけだ。幸福なスタートをいただいた。