〈愛のうた-光太郎・智恵子〉

〈愛のうた-光太郎・智恵子〉
-男声合唱、フルート、クラリネットと弦楽オーケストラのために- その①

表題の作品を作曲を進めつつあります。
テキストは高村光太郎の「智恵子抄」による。
光太郎は智恵子に出会って激しい恋におちる。が、その後2回に渡って智恵子を喪失する。最初は人間智恵子の喪失。次は智恵子その人の喪失。やがて智恵子は自分の中にいる、自分の一部になっていると歌う。
どんなにか辛かったろうか。その光太郎の気持ち、想いを余すところなく表現したい。自分の一部が詩に憑依される、そんな状態に向かって行く。幸いというわけにはいかないが、コロナのおかげでゆっくりペースで仕事ができる。
まずは第1曲「山麓の二人」の下書きを完了。確かな手応えを感じている。
いずれ初演予定をお知らせします。