<風神・雷神>と<涅槃寂静>の顛末

5月13日.14日.新日本フィルの<風神・雷神>。14日は奇しくも同じ日の同じ時間帯に石垣清美さんの箏曲リサイタルで<涅槃寂静>ー箏とヴァイオリンのためにーの初演。
井上道義指揮の<風神・雷神>は二日目にして究極の領域に達し、神が降臨した感あり。。和太鼓林英哲、オルガン石丸由佳、新日本フィルを巻き込み、押し上げ、はるか高みに引き上げた。
彼の指揮はもはや指揮の領域を越えた人体表現であり、音楽と渾然一体となっている。凄いことです。
「曲が終わったら直ぐに紀尾井ホールに向かいます」とお話しておいたら、道義さんが気をきかせてくださり、ステージに呼んでくださった。万雷の拍手に応えて飛び上がり、演奏の皆さんにブラヴォーを送り、道義さんとハイタッチ❗
席に戻ってリュックをつかみ、錦糸町駅に向かう。予定より一本早い総武線をキャッチ。四谷駅着が15時04分なので間に合ったぁ、と思ったら、舞台監督さんが大幅に伸ばしてくださり、余裕有りすぎの到着。
<涅槃寂静>は<風神・雷神>とはほぼ真逆の作品で、心の静寂と苦しみ・悶えを往き来する。しみじみとした佳き場が生まれた。
わずか1時間少々の間に体験した世界はどちらも自作なのに、ものすごい落差があり、我ながら稀有な体験となった。
音楽は楽しい❗
その二日後、Nコン小学校の課題曲<とどいてますか>の分析的レクチャー。これまた全く違う世界。こういった落差、楽しいです❗

井上道義さんと
林 英哲さんと