谷川俊太郎、うたの地平へ
-どこからか言葉が-

2026年3月22日文京シビック、15時開演

素晴らしいレヴェルの合唱の数々、豊かな響きを堪能させていただいた。貴重な一日であった。演奏曲はそれぞれに魅力あるサウンドに満ちていて合唱人や聴衆の耳をくすぐる。が、心地良さに包まれながら僕がいつも自省的に思うのは「詩に対して音楽の自律性がどれほど確立できているか」ということだ。これ無くしては品格や骨格が乏しいものになってしまう。詩に「寄りかかって」成り立つ作品は面白くない。自作〈GENESIS〉を「点検」しながら聴いたが、なんとか合格点与えられそうと判断できたのは幸い❗見事な演奏のおかげでもある。
全体の構成はもっと引き締まったものにできたかもしれないが、演奏したい曲をあれもこれも盛り込んだ結果なのだろう。
谷川俊太郎作品から生まれた歌・合唱の多様性をアピールすればしたいという企画意図なら今回はその充分な成果を上げたと言える。4時間は僕にとっては長過ぎたが、嬉々と楽しんでいる方々もたくさんいらしたようだ。どうやら僕には「堪え性」が不足している(笑)。
今回のイベント、主催の方々の多大なご尽力、出演団体の熱意・実力を称えたい。
ちなみに〈GENESIS〉は
〈天・地・創造〉―混声合唱とビアノのために
Ⅰ. 青空のすみっこ
Ⅱ. 二十億光年の孤独
Ⅲ. GENESIS
という新たな組曲となって、この7月26日にお目見えする予定である。