三縄 健 日本画展

10月28日の邦楽器と共にの反省会もそこそこに、京橋のギャルリー・コパンダールへと急ぐ。表題の展覧会は18時まで、30日までの会期は29日30日の大阪出張で不可。というわけで今日しかない。

さまざまなブルーのグラデーションの美しい作品が何枚もあり、それらを心にしみる佳きものとして受け取った。画面にはなにかしら生き物、動物がさりげなく、時に印象深く画き込まれ、その上に星たち輝きが散りばめられている。
ご本人に伺うと、天体がお好きだとのこと。もちろん生き物も、だろう。
輝く星とは即ち恒星で、太陽と同じく自ら燃焼している生命体だ。
「宇宙は呼吸する巨大な生命体だ。」(W.オーウェン)という言葉を思いだす。
この画家は固有な形で生命とその神秘を画紙に移し取り、新たな生命体をそこに誕生させる仕事をしておられる。
僕たちが音という「物理量」に命を吹き込もうとするのと、どこかで繋がるように感じる。
奥方は僕らの敬愛するソプラノ、三縄みどりさん、と「種明かし」。

三繩健「星あかり」