日本歌曲協会 第17回邦楽器と共に
2022年10月28日

第17回邦楽器と共に
日本歌曲協会主催
2022年10月28日、13時30分開演。東京文化会館小ホール

<横笛の恋>の初演。ソプラノ鷲尾麻衣、テノール 鈴木准、箏 木田敦子、17絃平田紀子、篠笛 藤舎推峰の皆さん。
『平家物語』の「横笛の恋」を和合亮一さんに台本化していただき、僕がエディットしながら作曲した。
滝口入道時頼は身分の違う横笛との婚姻を父に否定され、出家して仏道に入ってしまう。やがて横笛も出家するがはかなくなる。その死の前に「仏の道に私たちの明日はあるのだろうか」と二人のユニゾンで高らかに歌われる。ここがクライマックス。これは原作にない和合さんの創った言葉。仏道へ仏道へ、という流れに楔が打ち込まれる。さすがです❗
恋の場面がなく、恋が否定されたところから始まるこの物語はドラマツルギーの視点からみるとかなり苦しい。共感を掴みとるこの言葉で救われた。
演奏者の皆さんの素晴らしいお力でこの作品が立派に「旅立って」行った。皆さんに感謝です‼️


第十七回「邦楽器とともに」2022年 いま届けたい魂のうた

新実徳英作品:「横笛の恋」 -ソプラノ、テノール、箏、十七絃、篠笛のための-
原作:平家物語、台本:和合亮一、歌:鷲尾麻衣(S)、鈴木准(T)、筝:木田敦子、十七絃:平田紀子、篠笛:藤舎推峰
2022年10月28日(金) 13:30開演 東京文化会館 小ホール