東京経済大学グリークラブ 第64回定期演奏会
2021年12月11日15時開演 トッパンホール
〈空のふもと 風のなか〉同声版を聴きに出かけた。この8月に出版された3曲から成る親しみ易い曲集。つい先日初演されたクラリネットとピアノのための〈ソムニウム〉とは正反対の方向から人間精神にアプローチする。方や脳に鋭く突き刺さっていくとすれば、〈空のふもと 風のなか〉は優しく包み込む。
男声合唱特有の温かな響きに包まれた。とくに第2曲〈希望のうた〉、なんとなくホロホロとくる。男ばかり10人くらいの打ち上げであれこれしゃべっているうちに、あれは哭けるという話になった。僕だけではないと分かって一安心(笑)。
実はこの演奏会は超ミニ。前半は木下牧子さんのアカペラが2曲。後半が〈空のふもと 風のなか〉の3曲。アンコールが2曲。コロナ禍のせいだが、有客で演奏会ができたのはとても有意義だったと実感した。たくさんのOBに囲まれて6~7人の現役生が楽しそうに歌っていた。
指揮は清水敬一さん、ピアノは前田勝則さん。皆さんを佳き場へといざなってくれた。
■ 東京経済大学グリークラブ 第64回定期演奏会
新実徳英作品:同声合唱とピアノのための3つのうた「空のふもと 風の中」
作詞:角田英一、和合亮一
指揮:清水敬一
ピアノ:前田勝則
2021年12月11日(土) 15:00 トッパンホール