緑のコンサート
死んだ兵士の物語
2022年4月24日14時開演
神戸新聞松方ホール
神戸市役所センター合唱団ほか
<戦争で死んだ兵士のこと>
小泉吉宏さんのテキストは「いまはのどかな湖のほとり/ 一人の兵士が死んでいる」と始まり、一時間前、二時間前、…そして生誕までさかのぼる。最後に最初の2行がかえってくる、という逆の時間軸の構成。
児童合唱も加わる混声合唱曲。2007年センター合唱団の委嘱作品。
この演奏会の企画はほぼ1年前であろうから、まさか戦争の真っ最中に歌うことになるとは誰も考えなかっただろう。
どちらの側にも万単位の死者が出ている。一人一人の死者の背後に父母、兄弟姉妹、親族、友人、知人がいる。ある瞬間に死者はその関係を剥奪される。戦争遂行者はそのことにまったく無頓着に見える。
トークをしたが、音楽になにができるか、から、果たして専守防衛は可能なのか等、結論の出ない問題が満載だった。
最後のステージが<戦争で死んだ兵士のこと>、お客さまにどのように届いたのか感想を知りたいところです。いずれアンケートを読ませてもらえると嬉しいのですが。
■ 神戸市役所センター合唱団 みどりのコンサート30
新実徳英とつくる音楽会
2022年4月24日(日) 14:00 神戸新聞松方ホール(JR神戸駅徒歩5分)