『カラマーゾフの兄弟』

某作家が「人は『カラマーゾフ』を読んだ人と読んでない人に分けられる」とか言ったそうで、それじゃあ、とばかりにコツコツと読み続け、昨日やっと読了。実に中身の濃い作品だった。アリョーシャと子どもたちの会話で終わるのがあっけなく、なるほど訳者亀山郁夫氏曰く「第2の物語が予定されていた」が納得できる。ミーチャは脱走するのか、グルーシェニカはどうなるのか、結末は書かれていないので、これはもう勝手に想像するしかない。読了後の楽しみ、というものか。