深海さとみ箏リサイタル
2023年5月3日紀尾井ホール14時開演

3年待った<箏独奏と箏群のための協奏曲>(作詩 新井高子)、このほどやっと全曲版初演がかなった。

第1楽章 谷蟆(グク)
第2楽章 アメノウズメ
独奏: 深海さとみ
合奏 Ⅰ 群 13絃×4
Ⅱ群 13絃×4
Ⅲ群 17絃×4

全ての演奏者が弾き、かつ歌う。
第1楽章冒頭はバイオリンの弓で絃を 一擦り。それと同時に「ぐく ぐく ぐく」…
と谷グクが現れ出でる。異様な空間の出現を予告する。途中、箏を打楽器に見立て、その裏側を手のひらで叩く奏法はいわば谷グクへのお囃子。
第2楽章はパッサカリアで開始されるアメノウズメ讃歌。アメノウズメという言葉を様々なイントネーションで歌い、語る。
奏者は全員が女性で、彼女たちの合唱はシャーマンの世界を彷彿とさせる。地の底から 湧き上がってきて聴く者を巻き込んでいく。なんとも凄まじい迫力。
残念ながら言葉ではこれ以上説明できない。この曲が生き残ればまたいつかお聴きいただけるだろう。

衝撃、ぶっ飛び、ほとんどロック、こんなの有り⁉️ etc、いろんな言葉をいただいた。とりあえずは深海さとみさんの合奏団の快挙に乾杯50回‼️