蓼科にて

夕食のあと、暇なのでショパンのマズルカを1曲ずつ試し弾きしている。7月31日から始めて、本日8月6日最後の第51曲を見終わる。
ワルツは名曲揃いだが、マズルカはそうでもない。ショパンのポーランドへの想いとフランスにいることへの屈折のせいかもしれない。それが随所に見られる微妙・複雑な和声法に顕われているように思われてくる。
ざっと5曲に1曲くらいの割合で「これ、いいな!」がある感じ。A.グラズーノフがオーケストラ・アレンジした<レ シルフィード>の中に入っている2~3の曲はもちろん名曲。
ショパンの一見天衣無縫な作品群の中に、様々な陰影・屈折・悩みがあることにあらためて想いを馳せる次第。
そんな視座で全てのショパン作品を見直すのも意義深いことだろう。また一つ課題ができた。