2025年10月1日東京文化会館小ホール、
日本歌曲協会主催「邦楽器と共に」
-20周年記念 PART Ⅱ-
<さでやさでや とくとく>
-混声合唱、低音25絃、三味線のために
作詩 新井高子 作曲 新実徳英
Ⅰ.織子瓜子祭文
Ⅱ.神の木
「藤井宏樹=樹の会」の演奏は凄まじいばかり。衝撃的と言って良いようなものだった。「良い子の現代音楽はさようなら」「邦楽情緒もさようなら」が僕のイメージ。東北弁の詩の力を借りて、謂わば「原縄文」に突っ込んだ。25絃金子展寛・三味線野沢徹也のお二人が存分に力を発揮してくださったのは言うまでもない。作曲者は大いに溜飲を下げた。
新井高子さんの感想。
最高の一日を、ありがとうございました!!!
新実さんの飛び抜けた、桁違いの作曲を、まざまざ実感しました。
合唱の声が、なんというか、揃うのではなく、ご太い層をなしてざわめき、しかも、立体として突如湧いたり迫ったりしてきました。
まるで、野生動物みたいに。
褒められ過ぎですが、「ご太い層」「立体として」「野生動物みたいに」という言葉から詩人の感性がほとばしり出ている。
合唱の新たなページを開けたとしたら幸いだが、さてどうだろうか。