超久しぶりにこの名曲を聴くことになった。2021年1月24日ミューザ川崎。cond.下野竜也、vn.南紫音、orch.東京交響楽団。
バイオリンも指揮も素晴らしく、懐かしい名曲を堪能。オーケストラも好演。木管も金管も存分に鳴らせばピッチのコントロールは楽なはずだが、バイオリンとのバランスを保つための音量に苦労があったことでしょう。南紫音さんは桐朋での教え子さんで、一昨年のシェーンベルク、そして今回のベルクもお誘いいただいた。どちらも曲の内容に深く入り込んだ、見事なリアライゼーションに感動。教え子さんの成長に接するのは教師冥利に尽きる、ですね。
昔むかし、確かアイザック スターンで聴いたと思うが、その時はバイオリンがほとんど聴こえなく、「いやはや、バイオリンコンチェルトってこういうものか?!」と思った次第。
ベルクのコンチェルトの後にコンチェルトはない、と仲間内で語りあったのだが、時代は変わるし自分も変わる。気が付けば?二つもバイオリンコンチェルトを書いていて、これはバイオリン熱愛の作曲家の当然行き着くところか。第3番?、うーん、機会があったら書きたいですね。
19年振りの東響定期演奏会。全てBで始まる作曲家の作品を並べました。ベートーヴェン不屈の精神の産物、序曲4曲を一編に。量的には、カツ丼4杯を連続で食べて頂く感覚ですが。ベートーヴェンの一度生まれた音楽”生命”を大切に吟味した彼の足跡を感じて下さい。(下野竜也)
— 東京交響楽団 TokyoSymphony (@Tokyo_Symphony) January 19, 2021
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