<Somnium I & II>for Clarinet&Pianoforte

 先週やっと下書きを書き終えた。8月からざっと二か月以上この曲とつき合ったことになる。計17分くらいの曲なので、去年のペースならひと月で書きあがっているのだが、本番がこの12月から来年の11月に延期されたので、スローペースになった次第。
 夢というものは因果関係も互いの関連もない、と僕は考える。フロイト博士はことごとく日常の性的体験との結びつきを指摘されるようだが、僕としてはそうかもしれないが、そうでもないだろう、と考える。
 一晩に見る夢を全部覚えている訳ではないが、ともかくそれらの関連は全く分からない。そんな訳の分からない夢をパッチワークのように紡いで、かつ、一つの全体を作ろうとしたのがこの作品。どんな音楽が立ち上がるのだろうか。自分で言うのも変だが、興味津々。あと1年待つしかない。

 そのあと取りかかっているのが昨年12月、全音4人組コンサートで発表した<Sonitus Vitaris VI>の改訂版。一度間違った筋に入った曲を原イメージを思い起こしつつ作曲し直す。ほとんどやったことのない作業だが、自分から何が湧出してくるのかとても興味深い。
これも作曲することの面白さですね。

 その次にエラールという古楽器ピアノと尺八のための<Lontano C.>という曲を書く予定。タイトルの解題はいずれ。ヒント、Cはイタリア語の鹿のイニシャルです。

愛猫ミミ ― 夢の中・・・