庄司紗矢香&ヴィキングル・オラフソン
デュオ・リサイタル

庄司紗矢香&ヴィキングル・オラフソン
デュオ・リサイタル
を聴く(12月23日、サントリーホール)

バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ短調
バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第1番

プロコフィエフ:5つのメロディ
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調

なんとも聴き応えのあるリサイタル。庄司のヴァイオリンは予想通りの素晴らしさ、プラス予想を超える素晴らしさ。オラフソンのピアノは豊かな感性が着実な分析力に支えられているし、音色も豊か。こういうピアニストがもっと出てきて欲しい。
前半の内省的な世界、とりわけバルトークは凄い。あの決して分かり易くはない世界に、聴衆は完全に引き込まれていた。演奏の力というものだろう。
プロコフィエフの小品集はお洒落の達人の域。ブラームスも素晴らしかった。作品の隅々まで掘り下げられた説得力溢れる演奏。
秀逸な一夜でした。