ワーグナーの森①

ご存知〈ニーベルングの指輪〉は4夜計14時間以上かかる楽劇。まずは〈ラインの黄金〉からとろとろ行くべぇか、と第1場をネットで観たあとに、飯守泰次郎先生の解説講座がアップロードされているのを見つけた。主なライトモチーフをピアノで弾きながらその性格をいろいろとお話になる。もちろん暗譜ですよ。なかなか楽しい講座で、先生がワーグナーにぞっこんなのが伝わってくるのも佳い。
名フィル30周年記念の委嘱作品、20絃筝コンチェルト〈宇宙樹〉の初演を振ってくださった時、いろいろな話を伺ったのを懐かしく思い出した。一昨年、京都大学の男声合唱団アンサンブル・リードの委嘱作品の初演を琵琶湖ホールの中ホールで振ったのだが、大ホールでは何を?と表を見ると、なんと飯守泰次郎指揮~とある。早速に楽屋へ表敬訪問。こういった偶然もなにかのご縁というものでしょう。昨今、出歩くことが減り、こんな楽しい偶然の機会も減っているのが残念です。
ワーグナー話、続きます。