再び〈ソムニウム〉

かつての教え子、H.W.さんが興味深い感想を寄せてくれました。以下抜粋です。


たった今、「ソムニウム クラリネットとピアノのための」を拝聴しました。音楽からのメッセージを直接体に受けたもので、今も体が若干痺れています。ソムニウムの意味を知らずにお聴きしたもので(ホームページを拝見していますと自動的に流れてきました)、直感で感想を伝えさせていただきます。

神気や生き物の生気や脳のシナプスの伝達などは目に見えないものですけれど、人々の目に(音は耳ですが)見えるように表現すると、こうなると思います。表現するに当たって大音量や複雑な音型になりますが、これは全部、本来は無音で行われているもの。というか、ミクロ過ぎて人間の聴覚では絶対に聴けない音ですよね。カミオカンデで素粒子をキャッチするよりも難しいかもしれません。新実先生はそういうものを感知できる方であり、同時に、音に書き起こせる才能も持たれ、世の中に発信されている。

ソムニウムの意味を調べました。夢・幻想と出てきました。・・人間の夢想する能力も脳内の電子のやりとりだと思いますので、私の感想も遠からず許容範囲内として新実先生は笑って読んでくださるのではないかと思います。


「ソムニウム」クラリネットとピアノのために(委嘱初演)
板倉康明(cl)、 中川俊郎(pt)
2021年11月30日 東京文化会館小ホール
四人組とその仲間たち・その27
現代室内楽の夕べ
(主催:全音楽譜出版社)