指揮 西川竜太
混声合唱団 空 女声合唱団 暁 男声合唱団 クール・ゼフィール
<流氷>、<減数分裂>、<ちりぬるを>、など、いわゆる合唱曲のイメージとは隔絶した世界が展開され極めて興味深く聴いた。「予定調和」を置いてきぼりにする覚悟と品格の佳さに惹かれるものがあった。
最後の<折り返し>は成蹊大学混声合唱団のために書かれたとあるが、これがアマチュアで演奏できたとは思われない難易度の作品であり、演奏が上手くいったとすればそれは西川氏の力によるものが大きいだろう。
全体は僕にとって貴重な新たな体験だった。ノン ヴィブラートの唱法は美しいハーモニーを生み出さす基本であり、それが見事に実践されていた。
西川氏の合唱団でルネッサンス曲と現代曲を聴き比べる機会があったら、いっそう楽しいことでしょう❗