アンサンブル室町15周年記念演奏会感想メール①
指揮者・作曲家の西村友さん

指揮者・作曲家の西村友さんから次のような感想メールをいただきました。


普段、
様々な楽譜を読み、分析し、自分の表現へとつなぎ、
また、
心に浮かぶあんな風景やこんな風景を、音と音楽につむぎ、それを自分の表現につなげる。
そんなことを、感動と発見をしながら音楽と共に過ごしているワケですが、昨日のような気持になれたのは、本当に久しぶりでした。

うまく言葉にできないのですが…音と音楽に身を委ねる、心を委ねることを許される時間がなんと心地よいことか。

朗読と音楽の構成も、演者の淡々とした語り口がかえって、音楽に先入観を与えずに曲に没頭させてくれました。
「ぬ」の話では、はじめ泉鏡花のような幻想的な空間なのかと思いきや、もう少し感情的な内省的なお話で、気が付くと他のお話も、すべて自分の中の相反する部分と共感する部分とで行ったり来たりする、統一された世界観でした。

演奏、素晴らしかったです!
チェロの、曲を自分のものとしている能動的な演奏、尺八の、生き物のように音が螺旋する、3Dモデルのような…立体的なフォルム…
オルガンの多彩な表現…手段を詳しくお聞きしたいような、聞かない方が良いような…

風神・雷神は…驚きました。
グランカッサの表現力はあれほどまでに幅広いのですね。
太鼓の、ある意味限られたレンジ(音量ではなく)の中での内包された声に耳を澄ますような聴き方も、深く響くのですが、
まるで、この楽器のために新しく作曲された様な感覚に包まれました。
今まで聴いたどの演奏とも違う、いわばこれもまた、今の音楽に身と心を委ねる、ということなんでしょうね。

本当にありがとうございました。
またかならず伺わせていただきます!
(乱文駄文、お許しください)
=Conductor=
YOU NISHIMURA
西村 友