通奏低音

文学や社会学のジャンルで比喩的に使われることがしばしばあります。
例えば、
「無常」という観念もまた、仏教の全体を特徴づけている通奏低音のようだと思います。
といった使い方。
バロック音楽ではチェンバロの左手は数字付き低音が記されていて、その低音と同時に数字で示される和音を右手で即興的に弾き続けていく。それが通奏ということです。
例文の使い方は「全体を通じて低く鳴り響いている音」、つまりバスのオルガンポイントのようにイメージされているのではないか、と余計のことだけど危惧するのです。
どのみち大した「事故」には至らないのですが、一度どなたか文系の方にお尋ねしたいことの一つではあります。
閑話休題(笑)。