我が朋友西村朗の命日

2023年9月7日
我が朋友西村朗の命日。その翌日8日午後4時頃、樹の会(指揮:藤井宏樹)による僕の2作品を演奏する会のゲネプロの途中で、朗のマネージャーの栗田氏からの受信記録に気付きコールバックしたところ、訃報を知った。折しも<祈り>(中原中也詩)のリハーサルの直後であった。「死の時には私が仰向かんことを!…」(羊の歌 Ⅰ.祈り)。人知れず絶句した。
週明けまでは公表しないとのことで、僕は自分の悲嘆を誰にも語れない。
演奏会は充実したものとなり、打ち上げに。持ち込まれた白ワインを誰かが僕のグラスに注いでくれ、「西村飲み(オンザロック)でいきましょう🎵」と賑やかしてくれた。その瞬間、僕の表情が固まっていた、とメンバーの長谷川医師が後日語ってくれた。
大勢の歌の仲間の中に居て、僕は独りぼっちで、行き場のない悲しみを胸の中に抱きしめていたのだった。
あっという間に1年が過ぎた。この7月に弔いの作品<室内協奏曲第Ⅲ番 Around Nothing>を書き上げ、12月の初演を待っている。いろいろな想いを込めたつもりだが、それがどのように実を結ぶのかは定かではない。ただその営為が僕にとって大切であった。
今宵は弔い酒とする。白ワインを用意しよう。

Web管理者注(写真について):白ワインを飲んでいたら区から喜寿祝金が届いてビックリされたそうです。
西村先生もお祝いされているのかも🥂