第10回つぶてソングの集い
プログラム挨拶文

つぶてソングの集い 第10回 音楽の架け橋 in ふくしま

ご挨拶

 つぶてソングの集い、昨年はやむなく第10回を見送りました。そして今年、コロナ禍はまだ続いていますが、スタッフ一同「コロナに負けないぞ!」という気迫で開催可能な形を模索してきました。そして今回、このような方法にたどり着いたのでした。
 準備過程で楽しい時間が二つありました。それは松原混声合唱団、いらか会合唱団&男声合唱団TOKEIの合唱と桐朋学園芸術短期大学器楽アンサンブルによる〈希望のうた〉〈重なり合う手と手〉の録画。久しぶりの音楽現場は心に沁みるものがあり、皆さん感動を胸に帰途につきました。もう一つはソリストたちの練習現場。波多野睦美さん、小林美恵さん他の皆さんが素晴らしいリハーサルを繰り広げてくださいました。
 以上のすべてが本日この音楽堂で高らかに鳴り響きます。震災復興はまだまだ道半ばより手前にあることを良識ある人なら誰でも知っています。私たちはささやかな音楽を届けることしかできません。けれども音楽の力を信じています。私たちが復興に寄せる気持ちを力強く、心より歌い上げたいと思います。

新実徳英