音位転換

本日この用語と現象について初めて知らされた。朝日新聞「天声人語」もたまには役に立つことを書いてくれる。
サンザカ→サザンカ、アラタシ→アタラシなど。山茶花、新し、である。秋葉原ではアキバハラがアキハバラ。いずれも発音が楽な方に向かっている。

そしてハッと思った。言葉の置き換え遊びは子どものころからあれこれやったものだが、それに近いのではないか。
うろだぜな、らしかぜな。分かりますか⁉️ 逆さに読んでください。分かりましたね(笑)。何にでも疑問を持つ子どもに答えてくれる楽しい本でした。
あらならたらはらげらんらきらでらすらから。ら、を抜いて読んでください。
わた しはに いみであり ません。これはずらしただけ。
そのほか回文など。
言葉で「遊ぶ」のは楽しい。かつ言葉は楽な方へ楽な方へと向かう。音位転換もその一つだろう。
江戸時代に70余音あったという日本語の音数は今や51音。実際にはヤ行は3音しかなく、ワ行は2音、そのうちのヲは失くなりつつある。51-6=45が日常会話で使われる音数だ。
僕の<白いうた 青いうた>の「恐竜広場」では谷川雁さんがそれに逆らってくれた。yiとwiが「復活」している。雁さんらしい目の付けどころだ。
kwaという音もあった。客観はkakkwanと発音したと聞いたことがある。今では関西学院のkwanseiだけかもしれない。頑張れ、関学kwangaku!(笑)
とまあ、この種の略しかたも随所にあり、これも実用的言葉の簡略化である。