幸福とは実にささやかなもので「あ、今日も生きてる、呼吸してる、嬉しいな」、そんなもんです、という作家や哲学者の意見を何度か新聞記事で読んだ。何が幸福なのかわからなくなっている人が多いのだろう。以下は私事。夕食はなるべく嵩 […]
幸福とは実にささやかなもので「あ、今日も生きてる、呼吸してる、嬉しいな」、そんなもんです、という作家や哲学者の意見を何度か新聞記事で読んだ。何が幸福なのかわからなくなっている人が多いのだろう。以下は私事。夕食はなるべく嵩 […]
2023年5月20日14時開演、サントリーホール・ブルーローズでの 飯野明日香さんのリサイタルで西村朗作曲<極楽鳥へのエチュード>が初演された。3章構成のきびきびした曲で、いささかの衰えも感じさせなかった。演奏も作曲者の […]
教祖栗山文昭さんはお元気ですが、すでに十二分に意義深い仕事をされました。彼の願いで誕生した西村朗の<式子内親王>、僕の<をとこ・をんな>、<南の島>は画期的な作品となり、栗さんはその演奏に全力を上げて挑んで下さいました。 […]
9月8日宮地楽器ホール前半が新人五十嵐琴未さんの作品。力強い一歩を踏み出していた。今後が楽しみな人だ。後半が僕の<かきつばた>-女声合唱、フルート、ピアノのために男声合唱とピアノのための<祈り>、混声のモテット<Salv […]
まずは急ぎ足で振り返る。稀有の作曲家、朋友の西村朗が癌に倒れた。69歳と365日目の19時、誕生日の前日の死だった。残念極まりない。50年を超える付き合いで、たくさんの思い出が頭を過る。僕が藝大3年生、西村が1年生の時、 […]
ある女声合唱団体から委嘱をいただいた。久しぶりに吉原幸子さんの詩で何かを書きたいと思い、ご子息の純くんからいただいた吉原幸子全集の頁をパラパラと繰っていると、あれこれの懐かしい詩が目に入る。ところが全集が膨大で(分厚いの […]
2022年12月09日、全音4人組コンサートにて初演。2023年9月1日、レコーディング。どちらも素晴らしい出来上がり❗ さて、この<魂舞ひ>の男声合唱版をこのほど完成。委嘱初演は早稲田大学コールフリューゲ […]
8月26日のイベント、特別演奏会 Ⅱ スタートライン (六人の作曲家が委嘱作品を寄せた)に自作指揮で参加。僕の曲は<昨日よりも優しくなりたい>和合亮一作詩。300人くらいの皆さんの熱唱、力強く、素晴らしかった。合唱が最後 […]
不条理について非常に興味深く論じられている。言語の不能についての確信と言語の可能性についての確信云々、詳しくは「波」4月号をお読みください。僕が教訓を得たのは「…自分は弱い。だから、自分に残された有限な身体資源をその限界 […]
読んでいてはっとする箇所が随所にある。プロだなぁ、と思わず唸る。たとえばp48~p49。アルチュール・ランボーの『地獄の季節』に触れて、「…ランボーが創り出した宇宙的な幻想は、聖化された狂気であり、芭蕉に共通する空漠の孤 […]