雨降りが必要なことはわかっていても、雨の日が嬉しいと思う人は少数派ではないか。歌でみると「雨が降ります雨が降る 迎えに行きたし傘はなし…」他、暗い歌が多い。例外的に明るいのが「あめあめ降れ降れ母さんと 蛇の目でお迎え嬉しいな 」、とくにこのあとのオノマトペ「ピッチピッチ、チャップチャップ、ランランラン」は秀逸。[...]
雨降りが必要なことはわかっていても、雨の日が嬉しいと思う人は少数派ではないか。歌でみると「雨が降ります雨が降る 迎えに行きたし傘はなし…」他、暗い歌が多い。例外的に明るいのが「あめあめ降れ降れ母さんと 蛇の目でお迎え嬉しいな 」、とくにこのあとのオノマトペ「ピッチピッチ、チャップチャップ、ランランラン」は秀逸。[...]
久しく「積んどくDVD」と化していた〈エレクトラ〉と〈ナクソスのアリアドネ〉に目を通した。観劇した、というほどの見方ではなく、歌を聴きつつ字幕を見つつ、かつスコアをめくる、というとても慌ただしい見方。いずれもリヒャルト・シュトラウス作。僕が作品から受け取った情報は全体の1/10に満たないだろうけど、それでも作品の大きさ凄さ面白さが伝わってくる。[...]
『トリスタン・イズー物語』(岩波文庫) ケルト起源と言われるこの物語、皆さんご存知のこととて中身について敢えて記さないが、冒険譚を読むような気持ちで、ワクワクしながら読んだ。ベディエ編、佐藤輝夫訳、素晴らしい出来栄え。い […]
6月19日、雨の一日。テニスは不可なので心静かに机に向かう(笑)。現在は謡曲「敦盛」をテノール、バリトン、篠笛、13絃箏、17絃箏の二重唱作品にすることに取り組み中。テキストを和合亮一さんにお願いしました。初演は10月に […]
「民主主義は人間不信が前提である」(岸田秀) 筆者のフランスのデパートでの体験。突然、店員たちが出入り口にたち、帰ってゆく客全員の身体検査をはじめた。万引きの検査→客たちは進んで協力→筆者は不快な気分→客は万引きをすると […]
『出家とその弟子』(倉田百三著、新潮文庫) 親鸞61歳から90歳での大往生が描かれている。倉田百三(1891年-1943年)26歳の時の作品。自身の様々な葛藤、それらが親鸞の教えで 救われた、と勝手に想像するのだが、倉 […]
司馬遼太郎対談集『歴史を考える』 僕は憲法第9条を守るべきだ、日米地位協定も安保条約も見直すべきだと考えていますが、実はこれらがセットになっているように思われる。山崎正和さんとの対談で司馬さんは次のようにかたる(1988 […]
『ユリシーズ』文庫本全4巻 J.ジョイス著/丸谷才一、氷川玲二、高松雄一訳/集英社文庫 この難解な長編を読むと決意したものの、どのように読んだら良いのか、果たして読み切れるのか、理解できるのか、など幾多のクエスチョンに囲 […]
このほど 〈 Salve Regina F〉と〈Salve Regina G〉を書き終えた。これらは同じ曲の女声合唱版と混声合唱版。英語だとmaleとmixedが同じmになってしまうので、ドイツ語の混声gemischterのgを使うことにした。 キリスト教徒ではない者がマリア礼賛の歌を作曲するのはおかしいと言われるかもしれない。が、それはキリスト教徒ではない者がミサ曲などを歌うのと似ている。 […]
『イワン・デニーソヴィッチの一日』 A. ソルジェニーツィン著、江川卓訳、毎日新聞社刊 旧ソ連の収容所での生活が描かれる。著者自身が8年の刑を受け収容所で暮らした経験に基づいて書かれているのは明らかだ。不快、惨め、悲惨、 […]